◇ ひだまり川柳会(47,48,49回) ◇
《平成16年7月.8月.9月の句集から》
 長病んで着れぬ浴衣にまだ未練   
 
 譲られて恐縮のまま駅に着く 
 
 ぷりぷりと見事なまでにいい闊歩 
 
 いさかって食事をしたら舌をかみ 
 
 帰省族各地ナンバー入り乱れ 
 
 老いの身は畳にごろりごろりかな 
 
 ひまわりのような人生夢見てた

 ひだまり川柳会

          (四十八回)八月              
隆子

明子

哲彦

美奈子

雅

重雄

ヨシ子
 会う人がみんな味方の里の秋
 
 病棟の小さな恋の立ち話
 
 両手つき洗濯渦に話しかけ
 
 気付かれぬようにしこりをしぼませる
 
 蝶になるまでは我慢ぞ山椒の木
 
 月明かり風にゆれてか窓の月
 
 老醜を晒してなおも生きんとす

ひだまり川柳会

            (四十九回)九月
ヨシ子

隆子

雅

哲彦

重雄

明子

美奈子
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