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「いろは都都逸モドキ」 |
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い |
一番風呂は
あなたと私
冷めぬ間は
熱い仲 |
ろ |
路傍に揺れる
孤独の花も
季節が来れば
咲くものを |
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は |
花の季節の
恥らう娘
早めにつぼみが
弾けそう |
に |
女房気取りで
夕餉は一緒
差して注されて
夜は深ける |
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ほ |
本気で惚れて
手と手を取って
夢と希望の
恋世界 |
へ |
変なウワサが
聞こえてきます
信じる私
愛してね |
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と |
トチリどうしの
人生だけど
尽くす気持ちは
あなただけ |
ち |
近くて遠い
あなたと私
白黒つける
ころかしら |
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り |
両手いっぱい
溢れるほどの
しあわせ花は
あなたから |
ぬ |
抜き足差し足
あなたの背中
わっとおどろく
湯のけむり |
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る |
留守の間に
寝込んだあなた
疲れた顔が
いとおしい |
を |
おまえ痩せたと
湯の町ゆかた
あなたのせいと
呟いた |
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わ |
笑いながらの
別れもいいわ
未練過ぎたの
好きでした |
か |
髪を切ろうと
鏡の前で
あなたの姿
偲びつつ |
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よ |
弱音を云えぬ
こころの奥の
純情可憐
捧げます |
た |
啖呵を切って
分かれて来た日
許さぬ自分が
うとましい |
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れ |
蓮華も咲くわ
弥生が来れば
皐月のつぼみも
咲かせたい |
そ |
そこから先は
星がきらめく
いのちの宝庫
託します |
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つ |
罪を犯して
愛した事は
咎めて下さい
いちずです |
ね |
寝ずに待っても
帰りやしない
猫のミーコが
大あくび |
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な |
なくした月日
数えるよりも
残した愛を
集めよう |
ら |
楽をするのは
一人じゃ厭よ
裏の苦労も
共にする |
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む |
昔の恨み
忘れる頃ね
番茶旨しや
古希の頃 |
う |
うるさい人を
懐かしむのは
あったか心が
あったから |
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ゐ |
今までどうりの
逢瀬でいいの
荒波立てるの
控えます |
の |
のんびり男に
のんきな女
乗り切る世間
のこのこと |
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お |
おくて生まれは
俯くばかり
ほんとにこのまま
良いですか |
く |
靴も磨いて
ネクタイ変えて
夜のお出かけ
すがりたい |
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や |
妬いてみせたり
怒ってみたり
女の変幻
さあみたか |
ま |
待たせる事は
待つ事よりも
辛い逢瀬の
片思い |
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け |
喧嘩の後に
電話を掛けて
掛けた掛けるな
また喧嘩 |
ふ |
ふとした弾みに
惚れ振られ
優しかったと
偲びつつ |
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こ |
此れほどまでに
おまえに惚れた
お前はおまえ
それで良い |
え |
縁が薄いは
さだめと決めて
強情張って
ごめんなさい |
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て |
照れ性だから
思いのたけが
伝えきれない
救ってね |
あ |
愛のあかしの
幼な児笑顔
いつもお傍で
守ってね |
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さ |
咲かせた花を
枯らしちゃ厭よ
誠を込めた
手入れ水 |
き |
金銭節約
仕事もするわ
家族思いが
浮気癖 |
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ゆ |
夢に生きます
孤独なおんな
真実一路
貫くわ |
め |
面倒かけた
今度だけとか
すまぬすまぬは
聞き飽きた |
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み |
見詰め合うのは
楽しい時ね
逸らした貴方
バツゲーム |
し |
心労かけたわ
もう大丈夫
かけがえないの
この命 |
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ゑ |
縁の切れ目を
はっきり言います
浮気されるの
厭なのよ |
ひ |
一人切りには
決してさせぬ
世界一だよ
全てだよ |
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も |
燃えた心の
バツ一同志
似た者同志
燃え尽きる |
せ |
石鹸匂う
うなじも白く
美人の君は
俺のもの |
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す |
素直な貴方
素晴らしいほど
澄んだお気持ち
すがりたい |
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