◇ 鶴田義光 50音都都逸 ◇
50音都都逸モドキ」
汗を流して明日を生きる
あなたとならば明るいわ
云って欲しいの至らぬところ
きりが無いなど言わないで
腕におぼえの料理上手
世話女房の鏡だわ
遠慮しないで呼びつけ用事
寝てていいからいい付けて
おとなの恋とうそぶくけれど
大人の恋とは何なのよ
トチリどうしの人生だけど
尽くす気持ちはあなただけ
決まり文句はお前はきれい
それでも良いわ嬉しいわ
口説き上手に口説かれ上手
心あるから通い合う
けちと節約区別をつけて
家計簿しっかり任せてね
こんなに云っても分からぬ人ね
宝くじなの当たりなの
匙の加減はあなたのままに
任せた私幸せよ
逝くこと見つめ夢の歳月
ここまできても夢つづき
するべき事はだいたいしたと
往生際に頷こう
せつない時は面影慕い
眸を閉じて耐えますわ
そんなの厭よこれも駄目だめ
俺のわがまま真似するな
たんなる事と収めるあなた
なあなあ態度許せない
チャンスに賭けるあなたの凄み
切った張ったの修羅好み
尽きない話長々ごめん
淋しかったのひとりなの
徹頭徹尾語り明かそう
愛があるなら間に合うぞ
届いたメールはいたわり満ちた
親身の言葉貴方から
何が何でも一人の女と
決めて一生生抜いた
憎めないから苦しいけれど
付いて行くのよいばら道
 
ぬるめのお湯に二人で浸かり
背中を流す癒しどき
寝転ぶ傍に添い寝をするわ
暖か陽射しお昼寝よ
のぼり調子の踊りの稽古
世間と舞台舞い次第
恥を忍んで告白します
男は切れずにおりました
引く手あまたの若さと美貌
天井知らずにもてました
ふっと気を抜くあなたの愛の
心の底を見つめたい
変人だけど性分なのよ
つつんでくれてありがとう
星のかずほど愛があるけど
うぬぼれ私が一番星
まわりに聞える夫婦の喧嘩
それでも隣仲が良い
みつめ合うのはいつでも好きよ
想いのたけを込めるだけ
むきになるくせ直っちゃいない
たまにはまわりに気を使え
めぐり合いだわ酒場でとなり
朝の別れは涙なし
もろ肌脱いでたんかを切って
とっちめたいの浮気者
やせて嬉しやおなかのまわり
心うき立つよき日です
夕焼け好きの淋しがりやね
どこで夕焼け見てますか
嫁が良いから家庭が楽し
おだてられての30年
ラストダンスはあなたを選び
あとのさそいもこちらから
リードが上手でマナーはお手本
それでもなぜかためらうの
ルールにそれた遊びは遊び
秘めごとあれば墓場まで
レースのカーテン窓辺にゆれて
香りが消えます枕から
老人だから色香の世界
昔しのんで笑いおく
忘れがたみの時計の針が
あなたの歴史遠ざける
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