◇ 鶴田義光 童謡-1 ◇
      < 鯉のぼり >
  大きいお空に 立ち向かう
  おなかいっぱい 風飲んだ
  ボクの相棒 鯉のぼり
  屋根の上から 眺めてる
  泳ぎ上手な 鯉のぼり
  端午に父さん ボクを呼び
  おまえは男 強い者
  強い男は やさしくなれと
  ボクはぼんやり 聴いたけど
  父さんまじめ 目が光る
  お家ののぼり 鯉2匹
  赤と青色 きれいだよ
  ボクをやさしく 眺めてる
  屋根の上から 守ってる
  屋根の上から 守ってる
  強くなろうと 空に舞う
< お祭り >
村のひろばの  真ん中に
材木組んだ  台の上
タイコ叩いて  おじさんが
祭りだ祭り  火が燃える
Photo:田中宏子
   ボクは下駄履き  手にうちわ
   白いユカタに  青い帯
   いもうとママに  着せられた
   白いユカタに  紅い帯
   ニッコリ笑って  駆けて行く
   祭りだ祭り  火が燃える
村の広場は  踊りの輪
音頭にあわせて  子供が周る
消防隊の  お兄さん
峠の茶屋の  お姉さん
仲良く眼と眼  見詰めてた
祭りだ祭り  火が燃える
Photo:福永惠美
   テントの中の  おじいちゃん
   長老だって  言われてる
   昔のままの  祭りだよ
   やぐら太鼓も  最高潮
   祭りだ祭り  火が燃える
ボクも踊れた  夏祭り
<怪人だぁ〜>
    黒いマントに黒メガネ
    山高帽子の怪人に
    ボクは出逢った星の夜
       にんげんのようで、にんげんでない
       ぼくらにマネのできないことを
       簡単にやってのけるんだ
    風のように速く
    鳥のように空を飛ぶ
    火を吹いて
    岩を砕く
    万能選手の怪人だぁ〜
       友達だって見つけてくれる
       ママに内緒でお小遣い
       野球の相手もしてくれる 
       怪人大好き、秘密だけれど
       ボクをときどき怪人の
       子供にしてよなりたいな
 
    子供の怪人ボクだけさ
「ホットの会」のTOPページへ 童謡-2 鶴田義光 文芸集