◇ 詩「生きる」 久保隅哲彦 ◇
      「生きる」
久保隅哲彦 
  なんでか知らんが
  この世に星雲が生まれ
  宇宙とも呼んで
  はかりしれない億光年を経て
  なお エンドレスの生成を続け
  そこに銀河系があって 地球が生まれ
  地球には水分が溜まって海となり陸が出来て
  そこには生物が生まれ
  DNAだ 細胞だ
  植物や動物 などなどが
  不思議をはらんだままに
  混沌の 成長の争いを繰り返し
  動物の中では人類が系統を伸ばし
  人の歴史の攻防のあげく
  今日の繁栄がある
生きたい
生きようとするその迫力が進歩のみなもとなのだ
たとえ 死が近い病人でも
地球に生まれたかぎり
息のあるあいだは一生懸命生きようとする
その意欲こそ
大宇宙のエネルギーなんだ
(2003.12.13)
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