◇ 「文芸川柳」 久保隅哲彦 ◇
久保隅哲彦様は、2009年1月21日 呼吸器の急性増悪からあっというまに永眠なさいました。(享年82歳)
ご存命中は「もみじ会報」や「あのね会」を通して 私どもは大変お世話になりました。ありがとうございました。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。 
久保隅哲彦さんは、一言で言うと「医にまつわる人生」を歩んでこられた、とでも言いましょうか。
志願して入隊した海軍で肺結核を発病、故郷広島の傷痍軍人療養所で終戦。医療機器の会社に就職して、会社の本社移転と共に上京、“病院村”清瀬市の近くの東村山市に住居を構えられました。
定年が近づいた頃から低肺症状が顕著になり、ちょうど在宅酸素療法が健康保険の適用になった時期で、吸入酸素に救われ、定年後も酸素ボンベを肩に提げ通勤されました。時々急性増悪しては気管切開などして救われていましたが、やがて鼻マスク人工呼吸療法が健康保険適用になり、爾来「鼻マスク」も併用して療養を続けてこられました。
「全国呼吸機能障害者団体もみじ会」会長も務められ、長い療養経験に基づいた医療情報の提供は、広く患者からの信望を集めておられました。
また、広島の療養所時代森脇幽香里先生に文芸川柳のご指導を受けられたのが縁で、晩年に再び川柳を始め、時実新子先生のNHKテレビに出演されたこともありました。
晩年は「全国呼吸器機能障害者団体もみじ会」顧問として、また「もみじ会」会員の「ひだまり川柳会」代表として多くの療養者に灯火を照らしてこられました。その他、地域では「北多摩北部呼吸器障害者の会・いきいき教室」会長も兼任しておられました。
時実新子[川柳大学] 久保隅哲彦「老いを絞り込む」
川柳大学『現代川柳の個性を読む』より 「延びた命」
久保隅哲彦 川柳「昨日・今日」2007年8月〜
久保隅さんによる ◇森脇幽香里先生の川柳の紹介◇
久保隅さんによる ◇川柳作家「時実新子」の紹介◇
詩 「生きる」
メーリングリスト「あのね会」に投稿していただいた
「生きる」
を、ご紹介させていただきます。
療養エッセイ「グラフからの警告」
テイジンの広報誌HOT29号から「会報誌ホット66号」に転載させて頂いた、全国もみじ会の久保隅さんの記事です。
喘息ではよく使うピークフローメーターで、日頃から呼吸管理をしていらっしゃる在宅酸素20年近くの大ベテラン。久保隅さんの日頃の健康管理を療養の参考にして下さい。
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